看護師として働いていると、怒りを覚える場面が少なからずあるでしょう。快適に働くためには、怒りをコントロールする術が必要になります。そのためには自分自身の性格をよく把握し、具体的にどんなときに自分が怒るのか認識することが大切です。過去にあった嫌なことに囚われ、怒りがふつふつと湧き上がってくる人は、今に集中することを考えましょう。過去のことを考えすぎても過去には戻れませんし、何より疲労するだけで問題が解決することはないのです。
怒りでついつい口調が厳しくなってしまう人は、ひと呼吸置くように意識します。イライラしているときに、言わなくていいことを言ってしまう人は少なくありません。それが原因で人間関係に亀裂が入り、さらにストレスの原因を作るというケースは多いです。口は禍の元と言われるように、多くのトラブルは言葉が原因で起こります。逆にいえば怒りのコントロールが上手な看護師は、人間関係のトラブルのリスクを減らせるのです。
もちろん自分に原因があって怒りが生じているなら、そこで冷静に反省する必要があります。一方で怒りの原因が周りにあるならば、自分の力だけでは対処が難しいですが、感情をリセットするなど怒りをコントロールする術はあります。例えば、怒りを感じた場面を何度も連想する癖のある人は、怒りの感情がなかなか消えません。嫌いな相手のことを思い出すと心労の原因にもなりますから、嫌な出来事、嫌な相手は思い出さない意識を持つことも大切です。自分に合ったコントロール方法を見つけるためには、まず自分がどんな場面で怒りを感じやすいのかを客観視してみましょう。《なかなか客観視するのが難しいという方は自身の怒りのタイプが分かるこちらの診断を一度受けてみるのもおすすめですよ》