看護師には感情をコントロールする技術が要求されます。勤務中にイライラしてしまうと、判断ミスにつながりかねないからです。怒りの感情をゼロにするのは困難ですが、コントロールすることは可能です。そこで自身を客観視する習慣を身につけ、常に冷静さを維持するように意識しましょう。感情的になってしまうと、怒りに拍車がかかってしまうからです。冷静さを保てれば、怒りの原因を特定し、次回から予防対策ができるようになります。
怒りのコントロールが得意な看護師は、他人に過度の期待をしない傾向があります。患者から暴言を吐かれる、同僚とのコミュニケーションがうまくいかない、などの悩みを抱えている看護師は多いです。相手に期待をしすぎると、相手を許せなくなってしまうのです。そこで自分は自分、他人は他人と割り切って、相手に多くを求めないようにしましょう。真面目な人、几帳面な人などは、怒りを抱え込みやすいので要注意です。
怒りの原因が相手にある場合、しっかりと気持ちを伝えるという手法もあります。自分のなかに感情を抑え込んでしまうと、怒りが増幅していきます。怒りを溜め込まないためには、ときに相手に意見することが必要です。腹を割って話し合うことができれば、互いの誤解が解けるかもしれません。意見をするべき場面で黙っていると、相手から軽く見られてしまう可能性があります。自分の気持ちを相手に伝える行為は、ストレスを解放して怒りを軽減させることにつながります。